企業向けリスクデータベースを提供する当社は、シリーズC第三者割当増資により総額4.2億円の資金調達を実施
2024.02.07
~海外KYC先進国水準のリスク情報モニタリングシステムの開発に充当~
企業向けリスクデータベースを提供する、当社は、2024年2月、シリーズC投資ラウンドにおいて第三者割当増資により、総額4.2億円の資金調達を実施しました。引き受け先は、既存投資家である株式会社ディープコア、新規投資家であるJICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社、他事業会社1社の合計4社となります。
■金融庁のガイドラインに準拠 顧客管理における継続的モニタリング実現を目指す
当社は、ウェブサービス型のコンプライアンスチェックツール「RiskAnalyze」(リスクアナライズ)と⾼機能リスク情報検索システム「Solomon」(ソロモン)を提供しています。
金融庁は、2021年11月に「マネー・ローンダリング及びテロ資金供与対策に関するガイドライン」を公表しました。同ガイドラインによると、「個々の顧客の情報や当該顧客が行う取引の内容等を調査し、調査の結果をリスク評価の結果と照らして、講ずべき低減措置を判断・実施する一連の流れ」を、「『顧客管理』(カスタマー・デュー・ディリジェンス: CDD) 」と名付けています。さらに「リスク低減措置の中核的な項目」と位置付けています。
今回の調達資金は、ガイドラインに準拠したCDDの継続的なモニタリングをリアルタイムで実行するシステムの開発および組織の強化に充当します。KYCCの利用企業に対しては、モニタリング結果を通知する機能を搭載するなど、海外KYC先進国水準のリスク情報モニタリングシステムを提供していきます。日本社会の危機管理や安全レベルを海外のKYC (Know Your Customer)先進国と同等の水準に引き上げ、健全な経済取引の実現を目指します。
※資金調達ラウンド:アメリカで資金調達の仕組みとして生まれ、スタートアップ企業の事業段階を6つのステージに分けたもの。投資家が企業へ投資をするための目安となる指標。
■引受先からのコメント
JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 パートナー 末永 聡氏
反社会的勢力の排除とAML/CFTのために適切な対策を講じることは各企業が社会的責任を果たすうえで必須の事項と言えますが、従来の方法では手間とコストがかかります。
KYCCのサービスはテクノロジーの力によって適切な顧客管理と事業の効率性・生産性の追求の両立を可能とするものであり、多くの企業に需要のあるサービスだと考えております。
日本ベンチャーキャピル株式会社 代表取締役社長 多賀谷 実氏
KYCコンサルティング株式会社のコンプライアンスチェックをタイムリーに集約することを可能としているプロダクト「Risk Analyze」や「Solomon」は、社会課題を解決するツールに成り得る可能性を有しております。昨今の企業活動において、コンプライアンスチェックの重要性は増え続けている傾向にあり、社会的にも企業が被る経済的損失にも直結していると思います。当分野にて専門性を保持する当社の今後の発展に弊社としても支援していきたいと思っております。
株式会社ディープコア マネージャー 奈良 勇輝氏
2022年に続き、今回のラウンドも出資させていただきました。オープンイノベーション等による取引先の多様化に伴い、特に大手企業においてコンプライアンスチェックの必要性が高まっています。このようなトレンドの中で、KYCCの提供するRisk AnalyzeやSolomonが、その需要に応えることができると考えています。さらなる成長に向けて、引き続きご支援させていただきます。
■引受先会社概要(順不同)
会社名 JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社
所在地 東京都港区虎ノ門一丁目3番1号
代表者 代表取締役社長 鑓水 英樹
設立 2020年7月
資本金 2000万円
会社名 日本ベンチャーキャピタル株式会社
所在地 東京都千代田区丸の内2丁目4番1号 丸の内ビルディング34階
代表者 代表取締役社長 多賀谷 実
設立 1996年2月
資本金 20億5000万円
会社名 株式会社ディープコア
所在地 東京都文京区本郷4丁目1番4号 Design Place α4階
代表者 代表取締役 仁木 勝雅
設立 2017年9月
資本金 1億2000万円