【大和財託株式会社】業務時間もリードタイムも大幅短縮。API連携を使ったコンプラチェックのDX化
2023.09.13
資産運用の総合サービスを通じて、お客様に経済的豊かさと人生に潤いを提供するため、収益不動産を活用した資産運用コンサルティング事業を展開している大和財託株式会社。
今回は、2022 年12 月よりRiskAnalyze をご導入いただいたDX 戦略グループの北村様にお話を伺いました。
煩雑なコンプライアンスチェック業務の改善を求めて
導入に至った経緯を教えてください
当社では、半期に一度のペースで全社員、目標を設定して業務に取り組んでいます。
その中で、私は上期の目標として「反社会的勢力に関するコンプライアンスチェック業務の改善」を掲げていました。
目標に挙げるということは、何かしら改善の余地を感じていたということですね?
はい、仰る通りです。
導入前は、他社のツールを使用してコンプライアンスチェックを行っていたのですが、ネガティブなもの以外の情報も引っかかってきてしまうので、必要な情報の精査に時間がかかっていました。
さらに、確証が取れないものについてはGoogle 検索等も併用していたので、必要な情報を探し当てるだけで膨大な時間と労力を費やすことになってしまい、他のサービスの導入を検討し始めました。
API 連携でコンプライアンスチェックの申請フォームを一元化
サービスの導入に伴い色々な選択肢があったかと思いますが、その中で当社を選んで
いただいたのはなぜでしょうか?
大きな選定基準になったのは2 つです。
一つ目は、当社では法人だけではなく個人の方のチェックも行う必要があるので、人名での検索ができる必要がありました。
二つ目は、ちょうど社内のワークフローシステムをSaleforce に移行したいと考えていたので、API 連携で御社のサービスを利用できるというのは大きなポイントとなっています。
どのようにご活用いただいているのでしょうか?
当社とお取引を希望される方を個人・法人問わずチェックする方針です。
基本的には、社内システムを通じて各部署から調査申請が上がってくるので、それに対応する形で毎日調査を行っています。
調査区分としては、反社会的勢力はもちろんのこと、一般犯罪も確認させていただいております。
調査業務がなんと1/9 に!顧客のリードタイムも大幅に短縮
実際に使ってみて改善した点を教えてください。
まず、一番大きな点は業務効率が大幅に改善したことでしょうか。
業務の流れの部分からお話しすると、RiskAnalyze ではネガティブ情報がない場合には一目見てわかるようになっていますので、以前の様に抽出された無関係な記事を確認したり、本当にないのかと複数パターンで別途調査を重ねたりする必要がなくなりました。
すると、導入前1 件あたり4.53 分、毎月23 時間くらいかけていた業務が、1 件あたり0.5分まで改善し、なんとひと月の作業時間が20.5 時間も改善しました!
これは調査する我々だけではなく、申請する側も実感しておりまして、以前は調査を申請してから回答まで3~4 日かかっていたものが、翌営業日には結果が返ってくるようになったので、リードタイムが大幅に削減し、業務の完遂が円滑になったとのことです。
もう一つ変わったと実感したのは、調査結果の証跡管理の部分です。
今までは検索日時と対象、抽出件数などの履歴をすべてExcel で管理していました。
RiskAnalyze では、検索と同時に調査履歴がすべて自動で記録されるので、手動で対応する必要がなくなりとても便利に感じています。
これからKYCC に期待することをお伺いしたいです。
現場で一番声があがっているのは、風評検索ですね。
風評検索はネガティブ情報以外も混在して表示されているので、その部分も他の顧客検索と同様に読み込む作業が不要になればいいなと感じています。
また、当社では3~4 年後を目途に、海外進出を予定しています。それに伴って、海外の方の調査も必要となりますので、御社サービスにその点も期待したいと思っています。